カテゴリ:中国の日本企業・日本人
正確な統計があるわけではないのですが、北京で働いている日本人の半分は女性なのではないかと思います。日本の会社から駐在員として赴任してくるのは圧倒的に男性ですが、そうではない人たち、つまり現地で仕事を探して就職したり、自ら起業されたり、或いはフリーランスで働いている日本人は、むしろ女性のほうが多いような感じがします。
駐在員より圧倒的に不安定な環境になるので、ナンパな日本男児は避ける傾向にあるので、男性が少ないのかもしれません。それにしても、いい歳こいだ大人のオトコでも北京での仕事や生活は苦労が大きいのに、自分の意思を貫いてここで頑張って働いている"大和撫子"の皆さんには、心から敬意を表したいと思います。 駐在員として現地法人の経営を委ねられている日本人女性もいらっしゃいますが、北京で働く日本の女性の多くは、日本人もしくは日本企業向けのお仕事をされています。例えば、ホテルのカスタマー・リレーションやセールス、日本人が多くやってくるレストランのフロア・マネージャー、旅行やエアチケット、マンションやオフィス・スペースなど不動産やオフィス機器のセールスなどなど。また、日本企業の中国でのビジネスをサポートするコンサルタント会社でも女性が活躍しています。日系の広告会社も多いですね。 そのいっぽうで、ド中国企業で中国人や中国企業を相手にお仕事されている日本人女性もいらっしゃいます。もちろん何らかの形で日本に関連した業務が多いようですが。 自ら起業された日本人女性もたくさんいらっしゃいますね。ソフトウェアの会社だったり、調査会社だったり、或いはアパレル製造の会社だったり。それなりに苦労は絶えないそうですが、皆さんイキイキとご活躍されています。 マスコミ関係も女性の方が多いです。北京を代表する日本語フリーペーパーの編集長のうち、お二人は女性ですし、日本の新聞社やテレビ局の北京支局でも日本人女性が活躍されています。中国系の日本向け雑誌や国際ラジオ局でも日本人女性が活躍されています。 そして意外に多いのは、フリーランスで頑張っている人たち。翻訳家、雑誌取材やCM撮影のコーディネイター、フォトグラファー、ジャーナリスト、アナウンサー、ナレーター、さらには中国のテレビドラマや雑誌などで活躍するアクトレスやモデル。皆さん"一匹狼"もとい"ひとり大和撫子"として北京をベースに働いています。 "稼ぎ"も様々なようです。私の知る限り現地雇用で月1万USドル(約120万円)近いサラリーをもらっている方もいらっしゃいますし、毎月手取り4,000RMB(約6万円)で住居も自腹という方もいらっしゃいます。 そもそも中国において、日本人の現地雇用の待遇は北に上るほど悪くなる傾向にあります。深センや広州など華南地区がトップで、次が上海、大都市部では北京が最低だとか。それだけ日本人労働力の需要が小さいのでしょう。 とは言え、北京は一応中国の首都ですから世界中のマスコミが集まっていますし、現地人に言わせると芸術が集まる都市ということで、メディアやアート関係のお仕事は多いようです。フリーランスの日本人女性が多いのも、北京ならではの特色ではないでしょうか。 夜な夜なスナックやカラオケで憂さ晴らしする日本人の駐在員オトコにしてみれば、この地で苦労しているのは我々日本の男企業戦士とばかりに思えてくるのでしょうが、この地でイキイキと精一杯頑張っている日本人女性の存在を忘れてはならないと思う、きょうこの頃でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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